薬の服用方法が決められている理由として以下のことが考えられます
1. 薬の効果を最も大きくする
2. 薬の副作用をできるだけ少なくする
3. 薬の効果を持続させる
4. 飲み忘れを防ぐ
 


薬の服用時間

 薬の服用時間は「食後」が一般的ですが、なかには「食前」や「食間」または「〇〇時間毎」「〇〇の時」などいろいろあります。
食事との関係は薬の吸収と関係があり、服用の時間を間違えると、薬の吸収が早くなったり、遅くなったりします。
3度の食事と関係づけているのは「のみ忘れ」を防止する方法の一つでもあります。
 
食前 薬は主として胃で溶けます。胃の中に食物が多く入っていると、吸収が低下するものなどは「食前」に服用します。食前の服用時間は概ね食事の20−30分前が目安です。
食後 食事の後30分くらいの間に服用します。消炎鎮痛剤など、胃腸障害を比較的起こしやすい可能性のある薬は、なるべく胃に食物が多くある、食後すぐに服用するほうが良いでしょう。消化管への刺激が比較的軽減されやすいという効果もあります。
食間 食事によって薬の作用が影響を受けやすいものや、漢方薬などは食間に服用することがあります。また異なった作用を持つものなど2種類以上の薬を服用しているときなど、一方の薬を食間に服用することで相互作用を防止します。同時に2種類以上のの薬を服用すると、胃のなかで薬同士が作用しあったり、吸収が悪くなったり、薬が吸収されずに排泄されてしまうことがあるためです。
服用時間は食事と食事の間、すなわち前の食事の2−3時間後が一般的です。

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